hakobune さんの日記
2014年2月 月聖句『平和を保ちなさい。そうすれば、愛と平和の神があなたがたと共にいてくださいます。』
(コリントの信徒への手紙Ⅱ13章11節)
子どもを守る制度を
先日、藤女子大学の教育行政という講義のひとコマをいただいて、
保育所の現状と制度についての話を
学生さんたちにさせていただく機会がありました。
ちょうどその日の夕刊と、翌日の朝刊の一面に、保育所を所管する道や札幌市などに、保育士の待遇などについて是正するよう勧告が出されたという記事が出ていました。
札幌はこぶね保育園は、新聞で問題とされる保育園ではありませんが、実際には、教材準備や連絡ノート書き、行事の準備などで休憩もままならない現状であることも事実です。
厚生労働省は、2013年に保育施設で起こった事故で死亡した乳幼児は前年より1人多い19人だったと発表しました。
乳幼児突然死症候群、睡眠中の窒息、病死など原因は様々ですが、その内認可保育所が4人(利用者数約222万人中)、認可外が15人(利用者数約18万5千人中)だそうです。
認可保育所であっても、死亡事故は0ではないのですから、はこぶね保育園でも、保育士と気を引き締めて、子どもの保育にあたっていきたいと改めて思いました。
同時に、明らかに制度に守られていない無認可保育所の方が高い確率で起きていることにも驚きました。
講義の中で学生さんたちに「制度の問題は子どもたちの命に直結する」と話しました。
そして、「保育士は素晴らしい実践をすることで、本当に子どもを守る制度へと、制度をも変えていくことができる。」とも話しました。
これから進路を決める学生たちは、本当に真剣に話を聞いてくれました。
2015年春に、保育園を含む子ども・子育てに関する新たな制度がスタートします。
幼稚園の多くが「認定子ども園」という保育施設も兼ねた形へと変わっていきます。
保育は認定制にかわり、来年度は、保育園に通う子どもたちの保護者全員が、保育時間の認定を受けることになりますし、保育時間の考え方も変わっていくことが決まっています。
子どもたちが楽しくその育ちをしっかりと保障され、そして保護者の皆さんにとっても、安心して子どもを産み育てられる制度になるように、また、働く私たちも、子どもの命をしっかりと守り、気持ちに余裕をもって、子どもに接することができる制度になるようにしていきたいと思います。
今月の聖句は
「平和を保ちなさい。そうすれば、愛と平和の神があなたがたと共にいてくださいます。
(コリントの信徒への手紙Ⅱ13章11節)」です。
この文の前には
「喜びなさい。完全な者になりなさい。励まし合いなさい。思いを一つにしなさい。」
という言葉があり、今月の聖句に繋がります。
コリントの教会にこの手紙を送ったパウロは、この時、多くの困難に直面していました。
その中にあってなお、励まし合い、思いを一つにして歩むようにと勧めました。
はこぶね保育園も、喜んで、励まし合って、子どもの成長・発達を願う思いを一つにして、愛と平和の神とともに、歩んでいく保育園でありたいと思います。
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